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レブロン・ジェームズがオリビエ・オーデマに「こんな時計が欲しいんだけど」と言って

オーデマ ピゲコピー 26612TI.OO.D002CA.01 ロイヤル オーク コンセプト トゥールビヨン クロノグラフ オープンワーク

品番:26612TI.OO.D002CA.01

詳細

・ケース:

 サンドブラスト仕上げチタンケース

 ベゼル

 反射防止加工サファイアクリスタルガラス製風防とケースバック、

 ブラックセラミックのねじ込み式リューズとプッシュボタン

 サンドブラスト仕上げチタンプッシュボタンガード

・ケース幅:44 mm

・ケースの厚さ:16.1 mm

・防水性:100 m

・文字盤:

 ブラック30分カウンター

 白の表示

 オープンワークのホワイトゴールド製針

 ブラックインナーベゼル

・ブレスレット:

 ブラックラバーストラップ

 サンドブラスト仕上げチタン製APフォールディングバックル

APは、ホワイトゴールドのブラックパンサーによる520万ドル(約5億7200万円)のオークション収益を、「First Book」と「Ashoka」という2つの慈善団体に寄付することを発表した。同社によると、これらの団体は「10歳から18歳までの低所得者層の学生に、地域社会に変化をもたらすためのリソースを提供すること」を目的としているという。意義あることだが、それがすべてではないだろう。

 お金と文化資本の絡み合いから一歩離れても、私たちにはまだ疑問が残る。この時計は本当は何なのか? 独創性や希少性に価値を見出す本格的な時計コレクターのためのものなのか、それとも、裕福なコミック愛好家のための、腕につけるアクションフィギュアのようなものなのか。AP社の幹部がリシャール・ミルに対して、自分たちもちょっと変わった高級時計を作ることができるというメッセージを発しているのだろうか? それともレブロン・ジェームズがオリビエ・オーデマに「こんな時計が欲しいんだけど」と言って、オリビエが「もちろん」と言ったのだろうか。想像は膨らむ。

多くの人がそうであるように、私もこの時計を実機(“watch in the metal”この言葉をタイプしたかった)で見るまでは完全に混乱していた。そして、ついにこの時計の地球上での存在意義が明確になった:アートなのだ。ポピュラーアート、ほとんどストリートアートと言っていい。ボッティチェリというよりバスキア、カンディンスキーというよりカウズだ。インスタグラムで多くの人に見てもらうことを目的としたアートで、最近ではほとんどの人がこうやってアートを体験している。APのロイヤル オーク コンセプト“ブラックパンサー”フライング トゥールビヨンは、映画『ブラックパンサー』を見た人やコミックを読んだ人が、あるレベルまで共感できる手首サイズのアートなのだ。それは、何十万人、何百万人という人たちになるだろう。ここまで文化的に浸透した時計は、そうそうないと言ってもいいだろう。

「私はこれを一つの彫刻として見ています」アートアドバイザーで時計コレクターのガーディ・セント・フルール氏(Gardy St. Fleur)は語った。「色も、ディテールも、すべてが素晴らしい。最初に見たとき、決して見飽きることは無いと思いました」
 ブラックパンサーの時計を持っていると想像してみて欲しい。あなたはそれを金庫にしまいたくないだろう。 大理石の玄関にお気に入りのヘブル・ブラントリーと一緒に飾りたい。とてつもなく大きくて高価な玄関ドアを通る人は、誰もがそれを理解することができるはずだ。


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