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1994年製 A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1“ステルス” Ref.101.005 プラチナ

我々コレクターが敬愛するブランドのなかでも、A.ランゲ&ゾーネは90年代生まれのブランドであり、少なくとも我々が今日知っているA.ランゲ&ゾーネの姿はこの時代のものだ。1990年から1994年のランゲの歴史は、ブランドの再生または再発表と考えられており、1994年10月24日の伝説的な記者会見で発表された“最初の4本”は、FASHIONでも大々的に紹介し、最近ではローガン・ベイカー(LoganBaker)が90年代特集で取り上げている。その日発表された4本のスーパーコピー 時計のうち、ランゲ1は、A.ランゲ&ゾーネの製品がどれだけあろうとも、最も目立つものである。2019年にベン(Ben)が語ったように、「ランゲ1こそがランゲ」なのだ。

2022年 A.ランゲ&ゾーネ新作 トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド “F. A.ランゲへのオマージュ”706.050FE

トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド “F. A.ランゲへのオマージュ”
Ref:706.050FE
ケース径:43.0mm
ケース厚:16.6mm
ケース素材:18Kハニーゴールド®
ストラップ:手縫いのダークブラウンレザー、18Kハニーゴールド®製フォールディングバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.L133.1(ランゲ自社製)、36時間パワーリザーブ(完全巻上げ状態)、毎時21,600振動、52石(うち2石はダイヤモンド受け石)
仕様:時・分表示、トゥールビヨン、ラトラパント機能付きクロノグラフ、日付・曜日・月およびうるう年表示付き永久カレンダー、ムーンフェイズ表示、サファイアクリスタル風防(モース硬度9)、ブラックロディウム仕上げの18Kハニーゴールド®製ダイアル、レリーフ彫りの数字および目盛り
限定:世界限定50本

1994年以来、ランゲ1は着実に、時計界でも目の肥えた多くのコレクターから人気を博し、コレクションされる時計のひとつとなった。この時計は、建築的かつ芸術的な品質を有しており、これは時計製造や収集のアイコンとされているほかの多くの時計が機能重視に傾き、失ってしまったものだ。これが、私のなかでのランゲというブランドを言い表す言葉だ。私はスイスやフランスの最高水準の時計づくりに慣れているが、ランゲはすべてにおいて異なる音を奏でている。仕上げ、品質、精度といった点で少なくとも同等の水準にありながら、独特で型破りなデザインを有しているのだ。

今回紹介するランゲ1は、生産開始から2年目に遡る第1世代のRef.101.005だ。コレクターの関心が高まり、ランゲ1が注目の的になると同時に、コレクターが重視するリファレンスやバリエーション、それを識別する方法を理解しようとする研究が活発に行われるようになった。最新の研究ではこれら初期モデルに特有のダイヤルの書体を特定し、これを“初期MIG(Early MIG)”ダイヤルと呼んでいる。このような差異によって、コレクターはより一層、この品のような正しいモデルに引きつけられる。

モノクロームの外観を持つプラチナ製 Ref.101.005 ランゲ1は、シルバーダイヤルとホワイトゴールド針の調和したトーンから“ステルス”という愛称で呼ばれている。クローズドバックモデルのなかでもこれはあまり見かけない。あえて言えば、希少なモデルだ。FASHIONではこちらで扱っている。