オリジナルのデザインスケッチを完成品のブルガリ時計に反映させるというアイデアは興味深いもので、そもそも手作業でなければ不可能なことだ。もちろん、CGIでデザインされた時計であれば、そのアートワークを時計に取り込むことは可能だが、多くの場合、単なる時計が出来上がるだけで、コンピューターのレンダリングのように見えるスタイリングにこだわらない限り、それほどホットなアイデアとは思えない。
もちろん、これらの作品はオクト フィニッシモの歴史やスティリアーニ氏の作品をすでに知っている人たちに最もアピールするものだろう。しかし、彼が誰であるかを知ったばかりの人が、そのアイデアに説得力を感じないというわけではない。ロジャー・スミス（Roger Smith）氏の最初のハンドメイドウォッチを見たダニエルズの最大の批判は「ハンドメイドすぎる」というものだったという話もある。手作業で描かれたデザインスケッチのおおらかさとプロセスに根ざした外観は、その考えとはまったく正反対であり、私はこの時計がクールなものだと思うのだ。
ブルガリ オクト フィニッシモ ウォッチ 103245
品番 103245
直径 (mm)40
ケースシェイプ オクタゴナル
機能 プチセカンド
ムーブメントタイプ 自動巻き
ストラップの素材 チタン
防水性 30 m
素材 チタン
カラー グレー
極めて魅力的なルックスと世界最薄のムーブメントを備えたオクト フィニッシモ オートマティック。薄さの極みへと妥協なく前進するフィニッシモを、大胆なイタリアンスタイルへいざないます。日本を代表する建築家、安藤忠雄が研ぎ澄まされた美しさを表現したリミテッドエディション。ウォッチのダイアルにあしらわれたスパイラルモチーフが、大胆な幾何学的デザインと非常に複雑なオクトの内部機構に融合し、他に類を見ないユニークなウォッチが誕生しました。2つの最先端アプローチが、オクトという高級ウォッチの革新的ビジョンを見事に伝えています。 オクト フィニッシモ オートマティック ウォッチ。極薄の機械式マニュファクチュールムーブメント。自動巻き（プラチナ製マイクロローター）。スモールセコンド。手作業によるコート· ド· ジュネーブ装飾を施したBVL 138 － フィニッシモキャリバー（厚さ2.23 mm）。面取り仕上げ。ペルラージュ仕上げ。40mmのチタニウム製ケース（厚さ5.15mm）。スパイラルモチーフをあしらったチタニウム製ダイアル。安藤忠雄のサインおよびリミテッドエディションの刻印を特別に施したシースルーケースバック。チタニウム製リューズにセラミックエレメントをセッティング。チタニウム製ブレスレットおよびフォールディング· クラスプ。30メートル防水。限定200本。
美術の世界では何世紀にもわたって、おおらかで編集されていないものと、綿密に仕上げられた複雑なものの両方が存在してきた（例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチ〈Leonardo da Vinci〉のスケッチのいくつか、対して彼の傑作『聖アンナと聖母子』のように高度に計算され洗練された作品を思い浮かべて欲しい）。最も近いのはエナメル細密画で、これは明らかに手作業で描かれているが、最高レベルではその複雑さにおいてレオナルドにまったく引けを取らない。このスケッチの使用は、世界で最も都会的で洗練された時計デザインに、思いがけない温もりと人間味を与えている。
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