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セイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフは注目すべき一本だ

クォーツムーブメント、電動バイク、そして業界破壊についてのストーリー。

1969年、セイコーは自動巻きCal.6139を搭載した、5スポーツ スピードタイマーを発表した。この年、ゼニスやホイヤー(それぞれエル・プリメロ、Cal. 11を搭載)が独自の自動巻きクロノを発表していたのである。つまり、日本の、しかもスイスブランドではないセイコーが、フォンデュを愛し、チーズを食べるスイスの時計ブランドと同じように、自動巻きクロノグラフの王座につくことができたのだ。

セイコーがこのような地位を占めているのは興味深い。というのも、セイコーは歴史的に、電池駆動の高精度なクォーツムーブメントを普及させ、スイスの時計市場を転覆させたことで知られているからだ。そう、“クォーツショック”と呼ばれる事態だ。

セイコー マリーンマスター プロフェッショナル 限定生産700本 SBBN039

カテゴリ セイコー プロスペックス 正規品(新品)
型番 SBBN039
機械 クォーツ
材質名 ステンレス
ブレス・ストラップ ストラップ
タイプ メンズ
カラー ブルー
外装特徴 回転ベゼル
ケースサイズ 38.7mm
機能 デイデイト表示
1966年にアメリカのシカゴで誕生した世界最大のダイビング教育機関「PADI」。
そのPADIが1989年に設立し、海洋環境問題に取り組む組織、「プロジェクトAWARE財団」の活動にセイコーが賛同して誕生したのがこの「プロスペックス ダイバースキューバPADIコラボレーション」です。
こちらはセイコー独自の外胴プロテクターをケースに採用して、防水性能もダイバーウォッチとして充分な300m防水を確保した世界700本の限定モデルです。

セイコーは、70年代にクォーツウォッチで業界を席巻し、業界における永遠の強者としてその地位を確立した。昨年、セイコーはスピードタイマー クロノグラフの新作を発表したが、このモデルは機械式時計のレガシーを継承するものではない。その代わりに、70年代の奇抜でカラフルなデザインからインスピレーションを得て、最も破壊的なムーブメントのひとつであるクォーツ(しかもソーラー)を搭載しているのだ。

今日ご紹介するのは、セイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフ SBDL087である(一回だけ早口で言ってみて欲しい)。そして破壊の伝統を継続するために、現在の別の大きな産業、つまりガソリンエンジン搭載のバイクを近代化する道を歩んでいる別のブランドと組み合わせたら楽しいと考えた。ニューヨークのブルックリンを拠点とするターフォーム(Tarform)は、完全な電動バイクの製造に取り組んでいる新興ブランドで、革新的なサステナブル素材、つまりレザーを一切使用しないのが特徴だ。一見カーボンファイバーに見える部分も、実は亜麻とバイオ樹脂で構成されており、車体の多くは、無限にリサイクル可能な純アルミニウムで作られている。話が逸れてしまった。閑話休題。

ブルックリンのネイビーヤードにあるブランド本社の近くで、タキメーターベゼルが付いた青と赤のファンキーなスピードタイマー ソーラークロノグラフを、ターフォームの創設者兼CEOのタラス・クラフチュク(Taras Kravtchouk)氏が腕につけているところを紹介しよう。この時計は1960年代から1960年代にかけてのヴィンテージの流れを汲んでいるが、バイクはより工業的な雰囲気で、レトロフューチャー(デコ・フューチャー)と1940年代のデザイン精神が融合したような美しさを持っている。

セイコーがスイス時計にもたらしたように、ターフォームがバイク業界にもたらすものは何か、それはまだわからない。だが、このハンズオンのためにふたつを組み合わせることを止めなかった。


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